リスのトレードマークともいえるしっぽは、頭と胴体の長さの3分の2くらいの長さがあります。
リスのしっぽはバランスをとるために使われたり、眠る時に体に付けて体の熱が奪われないようにしたりします。
暑い地域に住むジリスは、しっぽを日傘のように使って直射日光が体に当たらないようにしたりもします。
モモンガなどは、滑空時に空気を抱える役割もあります。
尾抜け
リスのしっぽには、皮膚と筋肉の間にある結合組織(皮下組織)が乏しいため、取れやすい構造になっています。
そのため、リスが逃げようとした時など逃げないように慌ててリスのしっぽを掴んだりすると、しっぽは簡単に取れてしまいます。
トカゲのように再生しませんので、しっぽを掴まないように注意しましょう。
多頭飼いしている場合は、リス同士のけんかでしっぽが切れてしまうことがあります。
別々のケージで飼うようにしましょう。
通常あまりたくさんの出血はありませんが、まれに大量出血したりし、リスがショック状態になることがあります。
パニックになり体温が下がるので、ペットヒーターやカイロで体を温めます。
いずれも、動物病院で受診しておきましょう。
自咬
傷があったり強いストレス下にあったりすると、自分でしっぽを噛んでしまうことがあります。
毛が抜けたり、ひどい時には骨が見えるほど噛んでしまうこともあるので、早めの対処が必要です。
ケガをしている場合は、動物病院で痛みどめの薬を処方してもらいます。
場合によっては精神安定剤が必要となります。ストレスが原因の時は、ストレスの原因をつきとめ、環境の改善に努めます。
モビング
リスは警戒、威嚇のため、しっぽを左右に振る動作をします。
モビングといわれ、しっぽを振ることにより体を大きく見せ、敵を威嚇する時に見せる行動です。
飼い主さんによっては、おやつを見せた時などの嬉しい時にも見られるというケースもあるようです。
そうでない場合は、基本的にはリスが緊張状態にありモビングしているので、そっとしておいてあげましょう。
また、スタンピングといって後ろ足を踏む慣らす時、一緒にしっぽを振ることがあります。ウサギなどによく見られる行動で、これも威嚇の動作です。
後ろ足を踏みならす時の音や振動で、相手を威嚇するために行います。
いずれも、リスにとっては脅威となる対象な訳ですから、その相手があなたである場合は退き、それ以外の対象物なら、リスの視界に届かない場所へ移動させましょう。
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