
リスとは、げっ歯目(ネズミ目)リス科に属する動物を指します。漢語の「栗鼠(りっそ)」が転じて、日本語の「リス」となったようです。
哺乳類の40%以上がこのげっ歯目に属していると言われ、環境に対する適応能力も優れており世界中に分布しています。
リスは多くの肉食動物の捕食対象となるため、人獣共通感染症の感染源ともなります。そのため、日本ではリスを含むげっ歯類を輸入する際に様々な規制が設けられています(感染症法)。
また、現在ペットショップで販売されているリスは外国から輸入されたものなので、日本の在来種ではありません。
もし逃げてしまった場合、生態系のバランスに影響してしまうため、リスを飼育するためにはクリアしなければならない条件があります(外来生物法)。
木の上で暮らすタイプのリス
主に木の上で暮らす昼行性のタイプで、基本的に単独行動をとります。
しっぽがふさふさしているものが多いです。しっぽを左右にゆらゆらと振るしぐさは「モビング」といい、警戒や威嚇のサインです。しっぽを振ることで体を大きく見せて、敵を威嚇します。
木の上を移動する際しっぽでバランスをとったり、眠る時、体にしっぽをつけて体温の保持に使ったりします。エサは種子類や花や草、木の皮など、植物性のものを主に食べます。
木の上と地上で暮らすタイプのリス
木の上も地上も生活範囲です。木の幹の洞や、掘った地面に巣を作ったりします。ペットとして飼育されるシマリスも、このタイプです。
シマリスは頬袋があり、左右の頬にドングリが2個ずつ入るくらいに膨らみます。秋にドングリを地中に埋めて貯蔵し、冬の間、優れた嗅覚でドングリを見つけて掘り出します。
地上で暮らすタイプのリス
地面に穴を掘って巣をつくり、集団で暮らすものが多いです。
プレーリードッグが代表的な種類で、草原などに多く生息しています。主に家族からなる集団で生活しており、縄張りを持ちます。
外敵が近付くと鳴き声をあげて仲間に知らせます。仲間の鳴き声から情報をキャッチしているので、聴覚も優れていることが分かります。
滑空するタイプのリス
モモンガやムササビなどが代表的な種類です。主に木の上で暮らし、夜行性です。
前足から後ろ足にかけて飛膜があり、これを広げて滑空します。
モモンガは体重150~200グラムほどですが、ムササビは1000グラム前後あり、モモンガに比べてかなり大きな体をしています。
げっ歯目としても最大級です。
尚、「フクロシマリス」は名前に「シマリス」とありますが、リスの仲間ではありません。有袋目フクロモモンガ科に属するので、げっ歯目リス科である「リス」とは別のグループの生き物と言えます。
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