秋に攻撃的になるリス
秋になると、普段は飼い主によく慣れたリスでも噛みついてきたりして、攻撃的になることがあります。
冬眠する際、巣穴に一匹で過ごすので、巣穴を横取りされないようにという縄張り意識が強くなるためと思われます。
そのため、タイワンリスなど比較的温かい地域に生息する冬眠をしないリスには、このような気性の変化は見られません。
日々のお世話
できるだけ刺激しないようにします。
具体的には
- 掃除は汚れた個所だけ取り換える程度にし、短時間で済ますか寝ている間に済ます
- 汚れがひどい時は、移送用のケージにリスを移動させておいて掃除する
- コミュニケーションをひかえ、何度もケージに近付いたり覗いたりしない
- リスが静かに過ごせるよう、飼い主もできるだけ静かに過ごす
といったことを心がけます。
また、餌入れを複数用意しておけば、エサやりも容器ごと交換するだけですみます。
噛まれてしまったら
もしリスに噛まれてしまったら、流水で傷口をよくすすぎ消毒液を塗布します。
その後、もし体調が悪くなるようなら病院で受診し、リスに噛まれた旨を医師に伝えてください。
ペットショップで購入したリスなら、輸入する際に感染症にかかっていないことを証明されています。
しかし、げっ歯類による感染症の媒介があるのも事実です(そのため厚生労働省により輸入届出制度が導入され、輸入動物による感染症の持ち込みを防ぐため、検査を受けるのが入国する際の必要条件です)。
万が一ということもありますので、体調に変化があった場合は、念のため受診しておいた方が安心です。
また、今まで仲良く過ごしてきた場合は特にですが、リスに噛まれて飼い主さんはショックに感じるでしょう。
秋に気性が荒くなるのは野性の本能で、仕方のないことです。
ですから、関係を修復しようとリスにベタベタすることはしないようにしましょう。
むしろ逆効果になります。
この時期を過ぎたら以前のようにまた仲良く過ごせるので、それまでは必要以上に関わらないのが得策です。
できるだけ穏やかに過ごしてほしい
この時期、気性の荒くなったリスには、以前のように穏やかに過ごしてほしいものです。
攻撃的になってしまう気性自体はどうにもなりませんが、攻撃対象がなくなることで穏やかに過ごすことなら可能です。
つまり、リスの視界に人間が入らないようにするしかないのです。
この時期が過ぎるまではあまり接触しないようにし、リスにできるだけ穏やかに過ごせるような住環境にしてあげましょう。