
ストレスの全くない環境というのはありません。
どんな生物にも何らかのストレスがあり、それを克服することによって喜びや達成感を得られるのも事実です。
ですから、ストレスは生きていく上で必要なものといえるでしょう。
しかし人間と同じように、リスは過度にストレスを感じると体に変調をきたします。
特に子リスや高齢のリスは、ストレスがきっかけとなって病気になってしまうこともあります。
飼育下においてもできるだけ野生での生活環境に近づけた住環境を目指し、リスにストレスの少ない生活を送らせてあげたいものです。
ストレスの原因
野生での生活と比べ、違いが大きいところを考えてみましょう。
まずは住環境はどうでしょう。
ケージの大きさは狭すぎませんか? 昼間は明るく夜は暗い場所ですか? 騒音はしませんか? 温度や湿度は適切ですか? イヌやネコ、鳥などの他のペットがいませんか? 極端に清潔または不衛生ではありませんか?
食事はどうでしょうか。
種子などの殻のついたエサを与えていますか? 毎日同じ場所に置いてませんか? 季節ごとの食性を満たしていますか?
また、リスに構い過ぎてもストレスになります。
特に小さいお子さんの場合、声の大きさや触る際の力加減など、リスにとっては歓迎できない愛情表現となる場合もあるでしょう。
ストレスによる症状
ストレスにより、下痢や抜け毛といった症状がみられます。
また、食欲がなくなって体重減少する、逆にストレスで食べ過ぎてしまうリスもいます。
また、常同行動といって、例えば自分のしっぽを何度も噛む、必要以上に毛づくろいばかりする、同じところを何度も行ったり来たりする、バック転を繰り返すといった、特定の行為を繰り返すことがあります。
こういった行為は、リスに過度のストレスがかかっている時に見られる行動です。
何度もしっぽを噛んだり毛づくろいをし過ぎると、怪我の原因になりますし、イライラと同じ行為を繰り返す様子を見るのは、飼い主にとっても辛いことです。ストレスの原因を探り、取り除いてあげましょう。
ストレスの直接の症状ではありませんが、ストレスがかかると免疫力が低下したり、ホルモンの分泌が乱れたりします。
その結果、病気を発症するきっかけとなる場合があります。
改善法
怪我や抜け毛など処置の必要がある症状は、動物病院で治療してもらいます。
ただ、これは外傷のケアに過ぎず、ストレスの根本的な対処にはなっていません。
リスにとって何がストレスになっているのかを割り出し、飼育環境の改善を図るようにしましょう。
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