リスを人に慣れさせる方法と必要性
リスを飼育するには、リスを人に慣らすことも重要です。
リスが人間を「恐ろしい外敵」と思わせたままでいると、人がケージに近づいたり物音をたてるたびに、リスはストレスを感じることになります。
リスを動物病院に連れて行こうと思っても、移送用のケージに移すときや病院での触診や検査など、むしろそのショックで倒れてしまいかねません。
リスに人慣れしてもらうことは、お互いにとって必要なことと言えます。
リスが家にやってきた日は
リスをペットショップで購入するなどして、初めて我が家にやってきた日は、ケージの中で静かにゆっくり過ごさせてあげましょう。
かまったり触りたい気持ちをぐっとこらえてくださいね。
ケージにリスを放す前に、エサや給水器など必要なものはセットしておいて、あとはリスをいれるだけという状態でリスを迎えます。
その際、ペットショップにいた時に使われていた巣材などの、ニオイのついたものを少し分けてもらって、リスの新居の巣箱に入れてあげると安心します。
声をかける、おやつをあげる
リスにケージの外から声をかけます。もちろん大きな声や怒ったような声はN,G,です。名前を呼びながらケージの網越しにおやつを手渡ししてみましょう。
網越しで受け取ってくれた場合や、網の目の大きさが小さくエサが通り抜けられない場合は、出入り口から手を入れて手渡しします。
出入り口からリスが逃げ出さないように注意します。
まだリスが怖がって受け取ってくれない場合は、無理強いしたり追いかけまわすのはやめましょう。
触る、手で持ってみる
リスが「エサをくれる人」と認識して、飼い主がケージに近づくとリスも近寄ってくるようになったら、リスをそっと撫でてみましょう。
リスの背後から撫でようとするとリスがびっくりしますので、必ず正面からするようにしてください。
撫でようとしても逃げようとせず、よしよしさせてくれるようになったら、ゆっくりと手でつかんで持ってみましょう。
手に持つ時はリスの胴部を持つようにし、しっぽはつかんではいけません。リスのしっぽは抜けやすく、簡単に切れてしまします。
慣らす目的でリスを人の手に乗せるのはいいのですが、例えば動物病院に連れていく時など、どんなに慣れたからといって移送する時に手に乗せたまま移動してはいけません。
出先でリスが逃げてしまったら、もう取り返しがつきません。
移送目的の場合は、必ずリスを移送用ケージに入れましょう。おやつを使って誘導すると、上手にケージに入ってくれます。