体重が300グラム以上あるような大型リスを飼育するには、それなりの飼育環境を準備する必要があります。
市販されているケージでは手狭で、十分な運動量を確保できません。
イメージとしては小学校の屋外にある鳥の飼育設備が、大型リスを飼育する際に必要とされるケージの広さです。
巣箱も遊び場も、市販のものでは小さすぎて適さないので、住まいに必要なほとんどのものを手作りする必要があるでしょう。
ホームセンターやペットショップに、欲しいものはほとんど見つからないと思いますので、大型リスを飼うにはDIYが好きな人でないと難しいといえます。
飼育施設
ケージは市販されているものでは大きさが不十分です。
もし利用するなら、大型のケージを2つ3つと重ねて使用します。
できれば屋外で鳥を飼う時の飼育小屋のような、大きな施設で飼育しましょう。
地震で倒壊しないような、丈夫な施設を用意します。
渡り木もそれなりに大きく太いものが必要です。
ペットショップで売られている渡り木では、細く短く、かじられてすぐに使い物にならなくなります。
ホームセンターの資材館で適当なサイズの木材を購入し、ケージに固定できるように加工します。柱部分に木ねじで固定しましょう。
また、屋外で飼育する場合は特に気をつけるべきなのは、出入り口もできれば二重にして、出入り口を開けた時リスが逃げ出さないようにすることです。
そして、屋外で飼育する際には、野性動物対策も重要となってきます。
ヘビなどが入り込まないよう、飼育施設の周囲を金網で囲うなどして、野性生物が侵入できないようにしましょう。
巣箱
市販の鳥やリス・ハムスター用の巣箱は、小さいので用をなさないと思います。
ホームセンターで木材を購入し、自作しましょう。寝床やトイレなど、目的に応じて巣箱を使い分けるリスもいますので、複数作ります。
とりつける場所は、出入り口から離れた高いところが適しています。
巣材も用意し、特に冬は寒さ対策でたくさん必要となってきます。
温度管理
飼育しているリスの、本来の生息地の環境を参考にします。
タイワンリスやミケリスなら、本来亜熱帯の温かい地域に生息するリスですので、冬の温度管理が重要になります。
キタリスなら本来亜寒帯の寒い地域に生息していますので、夏の暑さと湿気対策が重要といえるでしょう。
室内ならエアコンやペットヒーター、屋外なら大理石や保冷剤、透明なビニールシートやカイロなどを使って、快適に過ごせるように工夫します。
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