リスの具合が悪くなったら、できるだけ早く動物病院に連れて行きます。
しかし、夜や休日など受診までに時間がかかる場合は、自宅でできる限りの処置をしましょう。
エサ
歯が折れてしまった場合など食欲があるのに食べられない場合は、サツマイモやカボチャなどを柔らかく茹でたりレンジで加熱したものや、ペレットをふやかしたものを与えます。
弱っていて食欲がない場合は、イモ類を加熱して柔らかくしたものを、ダンゴ状に練って与えます。
固形物を食べたがらない場合は無理に与えようとはせず、飲み物で栄養を摂るようにし、翌日などできるだけ早く受診させましょう。
水分
弱っている場合の水分補給は非常に重要です。
特に下痢をしている場合、水分を摂らせないままでいると、受診した頃には手遅れになってしまうこともあります。
下痢や熱中症など水分をできるだけたくさんとって欲しい時には、できれば人間の赤ちゃん用のイオン飲料がいいのですが、なければ通常のイオン飲料やスポーツドリンクを、ぬるま湯で薄めて与えます。
給水器のボトルにこれらの水分を補充し、リスの口元に給水器の飲み口をつけてあげましょう。
食欲がなく、水運補給というよりは栄養補給のために水分を摂らせたい時は、ジャムやはちみつをぬるま湯で薄めたものを与えるといいでしょう。
あくまでも緊急措置ですので、普段からこれらを与えるのはやめてください。
衰弱がひどい場合は、シリンジで与えるのも一手です。
その場合、ごく少量を口の中に入れていき、飲みこんだのを確認しながら与えます。
無理に飲ませようとすると誤嚥してしまうので、ゆっくりと注意しながら飲ませましょう。
温度管理
下痢や出血などで体温が低下した場合は、ペットヒーターを使って暖かくしてあげましょう。
ペットヒーターに直接リスを乗せてはいけません。
必ずリスとペットヒーターの間に、何か挟んだ状態で使用します。
ペットヒーターがない場合は、使い捨てカイロを布で包んで使用します。
爪が引っ掛かったり、起毛素材のような飲み込む恐れのある布は避けましょう。
逆に熱中症のように体温を下げる必要がある場合は、エアコンで部屋の温度を下げ、濡れた布巾でリスの体を拭いてあげます。
消毒
ケガをして出血している場合、うがい薬を傷口に塗布して消毒します。
リスがケガの痛さやショックで暴れる場合は、小さなプラケースに移し替えましょう。
狭いので行動が制限され、出血やケガの悪化を防ぐことができます。
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