リスの怪我
ケガ
リスはよく怪我をします。
朝起きたら足を引きずっていたとか、リスを手に乗せたら出血していたとか、気がついたらケガをしていたという場合が多いと思います。
少量の出血など症状が軽い場合は、自宅で様子をみていいでしょう。
傷口が化膿してきたり出血がひどい場合は、動物病院で受診させましょう。
多頭飼いしていると、ケンカでケガをすることがありますので、一匹ずつケージを用意して離します。
また、ケージ内については、金網でひっかきやすい箇所はないか確認します。
ストレスによって、自分で自分を噛んだりしてしまうこともあります。
しっぽをよく噛む、やたら毛づくろいするといった行為を目にするようでしたら、飼育環境を見直して、ストレスの原因を取り除く必要があります。
骨折
部屋に放している時にドアにはさんでしまった、といったようなケースでない限り、骨折の現場を目撃することはなかなかないと思います。
ケガ同様、気がついたら足を引きずっていたとか、うずくまって動かない、という状態に気付いて骨折が発覚するのがほとんどでしょう。
普段のエサもバランスよく与える必要があります。
カルシウムを効率よく摂取させるためには、ビタミンDも必要です。
そして、そのビタミンDが腸内でカルシウム吸収に関わるには紫外線も必要になってくるので、一日5分以上の日光浴をさせることが望ましいでしょう。
必ずしも直射日光を浴びなくてはならないという訳ではなく、天気のいい日の窓際でも、紫外線を受けることはできます。
また、夏場はあまり日光浴をさせると、熱中症になる危険がありますし、直射日光を当てようと屋外に出ると、万が一逃げてしまった場合は取り返しがつきません。
日光浴は飼い主の管理下のもと、十分注意して行いましょう。
骨折する原因として考えられるのは、ケージの高い場所から落下したとか、ケージ内のどこかに足をひっかけて転倒した、などが考えられます。
特にケージの底に網を敷いて飼育している場合は、網に足をひっかけて転倒する恐れがありますので、ケージを購入したら底の網を取り外して使用しましょう。
脊髄損傷
高所からの転落、転倒など、骨折と原因は同じでも、打ちどころが悪かったり強打した場合は、脊椎を損傷してしまう場合があります。
脊椎を損傷してしまうと、体の麻痺につながります。動けなかったり、動いた場合も前足だけで動こうとします。
脊椎損傷の場合、残念ながら症状の回復は難しくなります。