リスの看護
リスが病気やケガをした場合、自宅での看護が必要になってきます。
動物病院で受診した後、医師の指示に従って看護しましょう。
環境
昼は明るく夜は暗い、静かな場所で看護します。
イヌやネコなど他のペットも飼っている場合は、リスが接触しないようにします。
飼い主もリスの容体が心配でしょうが、べったりと様子を見たり触ったりするのは、リスにとってはストレスとなりますのでやめましょう。
体力の落ちている時は温度管理も重要です。
夏は涼しく冬は暖かく快適に過ごせるよう、エアコンなどを使って温度管理をします。
特に冬場は体温の維持に熱量が必要ですので、ペットヒーターで体力の消耗を抑えましょう。
また、ケガをしている場合は特に、細菌感染が広がらないようケージ内は衛生的にしましょう。
ただし、毎日漂白や除菌などでリスのニオイがなくなるくらいピカピカにするのは、リスにとっては落ち着かない場所になってしまうので、そこまで徹底的にきれいにする必要はありません。
居心地のよい空間を保つよう、毎日のお世話としては汚れた巣材や床材をとり替えるくらいでいいでしょう。
エサ
歯を損傷して食欲があるのに食べられないような場合は、食べやすいように普段のエサを加工しましょう。
ペレットをぬるま湯でふやかしたものや、サツマイモやカボチャを柔らかく茹でたものを与えます。
食べられるようなら、ドングリやヒマワリの種の殻をむき、細かく砕いてやったものを与えてあげると喜びます。
衰弱していて食欲がない場合は、水分で栄養を摂れるようにします。
ジャムやはちみつを薄めたものや、ブドウ糖を薄めたものを飲み水として与えます。
給水器から自分で飲める場合は、給水器のボトルにこれらの飲み物を入れてやります。
衰弱がひどく自分で飲めない場合は、シリンジで飲ませてあげます。
ごく少量をリスの口に入れ、飲みこんだのを確認するまで再び与えるのを待ちます。
無理に飲まそうとすると誤嚥の恐れがありますので、注意しながらゆっくりと飲ませてあげてください。
また、下痢をしていて脱水が心配される場合は、赤ちゃん用のイオン飲料を薄めたものを飲み水として与えます。
飲み薬
リスの好物に混ぜると、薬を飲ませやすいです。
イモ類や果汁などに混ぜて与えます。
また、ジャムやはちみつなどに混ぜて与えてもいいでしょう。
体力の回復にも一助となります。
アイスや生クリームに混ぜるのもいいのですが、リスにとっての一舐めは、人間でいえばケーキ一個分くらいに相当しますので、与えすぎには注意しましょう。