もともとの生息地による食性の違いはありますが、植物質の食物が主食である点は共通です。
特にキタリスは、シマリスの食性ととほとんど変わりませんが、体が大きい分たくさんのエサが必要になります。
大型リスもシマリスと同じように、樹上と地上を主に活動範囲としています。
ですから、エサも餌入れに入れて毎日同じ場所に置くのではなく、固形物は床にまいたりして、野生下でのエサの採取を再現できるような工夫をしてあげましょう。
亜寒帯に住むリス
キタリスはヨーロッパやアジア北東部といった亜寒帯に生息しています。
シマリスも比較的寒い地方で暮らしているリスが多いので、食性はほとんど同じです。
ですから毎日のエサとしては、雑穀や種子類を配合したミックスフードが主食で、副菜として野菜や果物、他にもミックスフードやドッグフードを与えます。
季節ごとの食性としては、春には新芽や若葉、花などを食べます。
夏は昆虫類も食べるので、可能な限り用意してあげるといいでしょう。
また、冬眠はしませんが冬になると活動時間が少なくなるため、秋にエサを多く食べます。
効率よくカロリーを摂取できるよう、ドングリやヒマワリの種、ナッツ類を与えてください。
きのこ類も野生下では食べたりするので、時々エサに加えてあげましょう。
キタリスもエサを隠す習性がありますので、きのこや果物など水分の多い食べ物を隠していたら、そっと取り除いておきます。
蓄えた餌があるからといってエサを少なめに調節したりせず、毎日リスにエサを用意してあげましょう。
亜熱帯に住むリス
タイワンリスなどの亜熱帯に住むリスも、基本的にはシマリスと同じようなエサを食べています。
葉や果実、種子、虫なども好んで食べます。
ミケリスはタイ、マレーシア、インドネシアなどの熱帯地方に生息しているので、果実や種子のほか、ココナッツやイチジクなど温かい地域でとれる果物もよく食べます。
熱帯や亜熱帯は日本のような四季はなく、年間を通して温かく雨量も多い地域です。そのため、一年を通してほぼ同じ食性で、野生下では昆虫類も一年中食べられますし、柔らかい果物もよく食べています。
今はスーパーで果物も一年中手に入りますので、できるだけ色々な果物を用意してあげましょう。
果物は水分が多く傷みやすいので、毎日交換して、巣箱に隠していないかチェックしてください。
日本で飼育すると、冬の寒さを乗り切るために、秋冬は高タンパク・高カロリーなエサを好んで食べます。
虫やドングリ、ヒマワリの種やナッツ類をたくさん用意してあげましょう。
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