母リスが死んでしまった場合や育児放棄をしてしまった場合、子リスは飼い主の人工保育下におかれる必要があります。
特に、生後間もないと数時間おきにミルクを与えなければならないので、外出もままなりません。
大変ですが、その分無事大きく育った時の喜びもひとしおかと思います。
ケージ
生まれたばかりの小さいうちは、小型のプラスチック製のケースで十分です。
あまり大きなプラケースだと、ケース内の温度が低くなり過ぎてしまいやすいので、小さめの方が管理しやすいです。
プラケースの底に布や新聞紙を敷き、その上に床材を敷き詰めます。
排泄物で汚れたら床材を交換しましょう。
プラケージは、直射日光の当たらない静かな場所に置きます。
プラケージの下にペットヒーターを底の半分が接するように敷き、子リスが暑ければ移動できるようにしておきましょう。
子リスは兄弟で体をくっつけて過ごすことで、お互い暖めあっています。
プラケージ内も35℃くらいに保ち、温かくします。
ケージ内が寒いと死んでしまうので、温度管理は重要です。
ミルク
ホームセンターやペットショップでイヌやネコ用の赤ちゃん用ミルクが売っています。
こちらを代用するといいでしょう。
ミルクをお湯で溶かし、人肌くらいの温かさのものをシリンジでゆっくりと飲ませます。
スポイトはミルクを押し出す際の量の調節がしにくいので、適しているとは言えません。
子リスを片手で固定し、もう片方の手でシリンジを押します。
ミルクを与える前に、飼い主さんの手も温めておいてください。
ミルクは子リスが飲みたいだけ与えましょう。
初めの頃は4時間おき、次第に6時間おき、8時間おきと間隔をあけていきます。
人工保育をする際、飲んだ時間と量を記録しておくと、ミルクを用意する際の目安になりますので、保育日誌をつけることをお勧めします。
「今日は目があいてきた」など、成長の様子もあわせて記入しておくといいでしょう。
離乳
生後30日あたりから、徐々に種子などの通常のエサも与えていきます。
初めは一粒、次の日は2粒というようにだんだんと量を増やします。
新しいエサを与える時も、必ず1粒もしくはごく少量からスタートします。
下痢をするようなら、いったん離乳食はやめます。
生後60日頃、完全に断乳できるよう離乳食を進めていきます。
もし、固形物の離乳食を食べてくれない場合は、パンをミルクに浸したものや、イモ類を柔らかく茹でてペースト状にしたものを、耳かきで与えてみてください。
耳かきは離乳食用に新しく用意したものを使用します。
排泄
生後は、肛門を綿棒などで軽くつついて刺激すると、子リスは排泄します。
例えば食後に行うなど、排泄を促す行為を習慣にしてください。
この方法で排泄しない場合は、コットン部分を湿らせた綿棒で試してみましょう。
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